稲葉耶季さんの「食べない、死なない、争わない」(マキノ出版 2015年)を再読した。1日一食がやはり気持ちよく、このタイトル名が頭の中でグルグルと湧き上がっていた。以前読んだ時には引っ掛からなかた文章が頭の中にスッと入ってきた。実はお酒の事である。稲葉さんは元裁判官で少食実践者であり、仏教を信奉しチベットで学校の建設活動などに打ち込んできた人だ。稲葉さんは次のように述べている。
ーーーポイントは「食べない方が気持ちいい」ということをしっかり味あうことです。最初は食べる量を少し減らしたり、半分にしてみたりするだけで構いません。そして食べた後のスッキリ感や心地良さを味わいます。たくさん食べたときのいっときの気持ちよさと、少量を食べたあとのスッキリとした気持ちよさを比較して、後者の気持ち良さを明確に味あうと、しだいにそちらを選ぶことが増えてきます。
ーーーしかし、「後で苦しくなってもいいから、やっぱりおなかいっぱい食べたい」と思うなら、食べてください。そういう人は、何か食べなければならない理由があります。食べることで満たしている何かがある以上、食べた方がいいのです。
「食べることで満たしている何かがある」、これはとっても重要な指摘。次のようにも言えるんだと思う。「アルコールを飲む事で満たしている何かがある」から、後で苦しくても飲んでいるのだ。自分にはこうした何かがあるのだ、と。断酒してみたい、と思ったものの、それはうまくいかず、今現在、仕事を終えた後、夕飯は思う様食べて、お酒も思う様飲んでいる。しかし、翌朝目覚めると、食べるのはともかくお酒は飲まない方がよかった、と思ってしまう。この思考の順序だと、いつまで断ってもこの負のループから抜け出せない。
「飲みたいのには、何か飲む事で満たしているものがある。だから、それを解放しないでいるうちは、お酒を飲んだ方がいい」というのが正しいのではないか。でも、トータルでは結果的に気持ちが良くない。だから、次のように考えてみようかと。
稲葉さんの提案通りにやるのであれば、「飲まない方が気持ちいい、ということをしっかり味あうことです。最初は、食べる量を少し減らしたり、半分にしてみたりするだけで構いません。たくさん飲んだときのいっときの気持ち良さと、少量を飲んだときのスッキリした気持ち良さを比較して、後者の気持ち良さを明確に味あうと、しだいにそちらを選ぶ事が増えてきます。しかし、後で苦しくなってもいいから、やっぱりいっぱい飲みたい、と思うなら、飲んでください。飲む事で満たしている何かがある以上、飲んだ方がいいのです。」
生活が破綻しているわけでもない、仕事に影響が出ているわけでもない、でも、お酒を飲んだ翌朝の感じが嫌だ。で、飲む事で満たしている何か、ってなんだろう。これがいちばんのポイントだな。少し減らしてみてはいかが?そして、翌朝の感覚を試してみては?自分の体に聞いてみよう。
#1日一食 #少食 #超少食 #節酒 #断酒
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