2023年6月13日火曜日

投資、特に自分への投資、学ぶことの大切さ

 世界的な投資家として知られるジム・ロジャーズさんの『ジム・ロジャーズ「お金の新常識」』(朝日新聞社、2020年)を読んだ。投資の基本は「安く買って高く売る」ということを再三述べていて、「街でパニックが起きている時は私はいつ株を買うか考える。逆に人々が興奮し、喜びのあまり大胆になっている時は売る」としている。今、日本は日経平均がバブル崩壊後最高の3万2000円超えとなっているが、ジム・ロジャーズさんなら、これをどう見るか?

 さて、ジム・ロジャーズが投資の原則として5つのことを挙げているが、1番目は「他人の言うことを真に受けない=自分で調べて自分で考える」だ。ちなみに2番目は「自分の知っているものだけに投資する」。この「自分で考える」という言葉が最近引っかかっていて、「この何年か真剣に自分の頭を使って考えてきたか?」と自問している。

 最近読んだ別の本がある。不動産投資で成功した泉正人さんが書いた『人生が変わるお金の大事な話「稼ぐ×貯まる×増える」のヒミツ」(2009年、WAVE出版)。この中にあるのが次の言葉。「お金を持っている人はお金が入る仕組みを持っているんだ。お金の入る仕組みを持っている人たちは、習慣の力を利用して、若い頃から考えるクセを身につけているんだよ」「いいかい、知恵のありたけを尽くしてゼロから考え直してみなさい。それが肝脳を絞ると言うことだよ。」「できないと言う言葉は使っちゃいけない。それよりもできる理由を考えなさい。決して諦めないこと。その諦めないと言う気持ちの中にこそ、自分のしたいことやビジネスを成功させる原動力が潜んでいるんだ。大事なのは勉強と知識、そして考え方、この3つだ。」

 そもそも投資を始めた理由の一つは、自分の中にある「お金をなるべく使わない」という「思考の制限」を外して、「自分が好きなもの、自分が美しいと思うもの、自分が美味しいと思うものに躊躇なくお金を使う」人になりたい、という気持ちがあったからなのだが、投資について書かれた本を読むと、「自分で調べ考え、判断する」ことの大切さを多くの人が説いている。ジム・ロジャーズさんもそう、泉正人さんもそう。「肝脳を絞って」考えに考えてきたか?いや、そこまでしてこなかった、と言うのが正直な気持ちだ。

 上記の泉正人さんの本の中には次の言葉もある。「自己投資は一番効率のいい投資先だよ。何をするよりもまず自分に投資すること。勉強すること。学ぶことに投資した方がリターンは間違いなく一番高いものになる。」本を読んだり、セミナーに参加したり、人に会ったり、そうした学びの機会を貪欲に掴もうとしてきたか?はたと、一番欠けていたのは「自分に投資すること。すなわち自分で学び考えること」ではなかったかと、そう思う。

 泉正人さんの本にはもう一つヒントになる言葉があった。「仕事をするとしたら、第一にはお金のためではない。仕事を通じてどれだけ学べるかが大切なんだ。」

 自分はどこに行きたいのか?と言う学びの先のことが曖昧なままではある。しかし、ジム・ロジャーズは上記著作でこうも述べている。「幸福になりたいのであれば、自分自身が好きなことをやり続ければいい。幸福の探し方は簡単だ。あなたのスマートフォンで最も閲覧するサイトがあるだろう。あるいはよく読む本や雑誌でも構わない。それが出発点なのだ。毎日見たいものが、あなたの関心のあることであり、愛情を持っているものなのだ。成功しなくてもいいではないか。20年も30年も愛し続ければいい。若い時の情熱に従うことが大切だ。バフェットもゲイツもそうやってきた。」

 いまままで自分が歩んできたことを否定しない。自分を突き動かしてきた何かが今の自分の仕事や家庭や交友関係を作ってきた。今、何の加減か分からないけども、投資ということに惹かれ、アイフォンやMacBookを使って楽天証券やSBI証券のサイトを見て、Yahoo投資の記事を読んでいる。最近読んでいる本は投資やお金の関連が多い。もっと学んで勉強していきたい、これを書きながら、そう反復している。


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