2019年公開の「最高の人生の見つけ方」(ワーナーブラザーズ)をネットフリックスで観る。吉永小百合と天海祐希が共演。末期癌を宣告された70歳の主婦と創業社長として成功している40代女性がたまたま病院で同室になり、同じく癌を宣告されている12歳の女の子の夢のリストを、二人が残された人生で体験していくというストーリー。アメリカでスカイダイビングをする、京都の料亭で美味しい食事を摂る、日本一大きいビッグパフェを食べる、モモクロクローバーZのコンサートに行く、ウエディングドレスを着る・・・、12歳の女の子の夢を実現しに二人が旅していく。
吉永小百合演じる北原幸枝は定年してテレビにしか興味がない夫、引きこもりの長男を甲斐甲斐しく主婦として支えるが、余命を宣告され日常を飛び出す。創業経営者として巨大企業のトップとして巨万の富を持ち、ストレスを煙草と浮気ばかりしている若い夫(賀来賢人)で紛らわしている天海祐希演じる剛田マ子は、末期癌の宣告をきっかけに幸枝の旅に付き合うことを決める。その旅の途中で幸枝はマ子にずっと憎んできた自分を捨てた父との再会の機会をプレゼント。マ子は幸枝に心を開いた夫(前川清)や編集者としてバリバリ働きながら未婚の母となろうとする娘(満島ヒカリ)ら家族に囲まれる披露宴会場でのウエディングドレス姿をプレゼントする。
画面にはマ子の遺影が映し出される。マ子は事業を投資会社に売却し遺産の200億円を幸枝に贈ることを遺言で遺していた。二人は死んでいく。12歳の夢ノートに書かれた最後のリストは「宇宙旅行」。幸枝はマ子の秘書の高田学(ムロツヨシ)にこのお金を託し、高田は幸枝とマ子の名前が刻まれた宇宙ロケットの発射実験を成功させる。こんなストーリー。
もうすぐ死ぬと分かったらあなたは何をしますか?ということを問いかけてくる映画。さて私は本当は何をしたいのだろうか、今本当にしたいことをやろうとしていますか?映画を観終わった私はじんわりと考え始めている。70歳の主婦を演じた吉永小百合の姿は57歳の自分にとって遠い存在ではない。
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