今頃?と言われそうだけれども、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ。自己啓発の本などでその書籍の名前はよく聞いていたが、これまで手に取ることはなかった。先週ネットで古本で購入し、今朝一気に読んでしまった。この中で心に留まったのは「学校は雇い主としてではなく、雇われる側人間として優秀な人間を育てる場所のための場だ」という言葉だ。
私の父も著者の貧乏父さんと同じ考えの人間で、「いい高校に行って一流大学に行き、公務員か一流企業に勤めなさい」と常々言っていた。反発もしたが、結局は親の言うとおり一流と言われる大学に入り、地元では一流と言われる企業に勤めた。しかし、56歳まで勤めて明確に気付いたのは、雇われる立場では決して自分は満たされない、ということだ。そのことが分からなかったのは、一つにはお金についての知識が全くなかったからだ、ということにこの本を読んで気づいた。自分は雇われる側の人間として優秀に教育を受けたが、お金についての教育を受けてなかった。それが今の自分をいまの環境にいさせている。
著者の金持ち父さんの言うとおり、この資本主義の世界は「雇われている限り、経済的にはいつも困窮する」ようにできている。私も、サラリーマンとしての賃金を唯一の収入として、結婚し、4人の子供を育て大学に出しいまに至っているが、常に毎月の支払いを気にする生活をしてきた。子供は自立しようとしていてこれから支出は減ることになるが、60歳が見えてくれば、このままでは収入も大きく減る。自分が変わらなければ、これから先もこれまでのように「クレジットカードの支払いを月末にいつも気にする」生活が待っていることは間違いない。
「中流以下の人はお金のために働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる。」「一番大切なことは資産と負債の違いを知ることだ。その違いが分かったら、次は収入を産む資産を買うことだ。」「会社を作って節税する。」ーこれらがこの本で教えてもらった自分の生活を変える方法だ。資産とは何か?著者は「自分がその場にいなくても収入を生むビジネス」の他、株、債券、投資信託、収入を生む不動産、音楽・書籍などの著作権などを挙げている。そして推奨しているのが「今の仕事を続けながら、その一方で自分のビジネスを持つこと」だ。
勝間和代さんや山崎元さんの著作を読んで、ネット証券の口座を開き、投資信託のインデックスファンドを買ってみたのが先週。さまざまなことがシンクロしているようだ。そして淡い夢であった作家というものも「書籍という著作権から生まれる資産」と考えると未来が見えてくる気がした。そして、著者の著作の最後に書かれた教えが「お金のためではなく学ぶために働く」。今日はこれを考えていまの雇われている仕事をしてみようと思う。
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