2023年10月30日月曜日

これは陰謀論???

  昨年の参議院選挙でごぼうの党の党首として立候補していた奥野卓志さんの動画を改めてYoutube動画で見た。「ごぼう奥野代表フルトーク」という3ヶ月前にアップされたもの。運転しながら1時間以上の講演を聞いた。話の入り口はcovit19の時の緊急事態宣言。東京1400万人の人口に対して、エクモ対応のベッド数が600しか準備されていないのに、緊急事態宣言はそのベッド数7割?が埋まると出された、という指摘。また緊急事態宣の延長が議論されていた2022年5月。フジテレビ「バイキング」の原宿に大勢の若者が出かけている、という報道に使われていた映像が同3月のものだったということなど、政府がマスコミと示し合わせて恣意的に緊急事態宣言を発動させていたことを指摘していた。

 コロナの致死率が60歳以下では0.02%以下であるのに、飲食店を閉めさせ、緊急事態宣言を出すのか。また、なぜ多くの国民にワクチンを接種させたのか。ワクチンの接種で、慢性的な疲労など原因不明の体調不良を訴える人が増えているというのだ。奥野さんは、ワクチンを3回以上接種している人は免疫力が落ちている可能性が高いとしている。この11月に政府は「内閣感染症危機管理庁」が設置され、感染症対策が内閣府直轄で進めることができるようにしたのは、この冬にもインフルエンザなどの感染が爆発的に広がり、本来死なないような病で多くの人が死んでいくのではないかと奥野さんは見ている。果たして、それは本当なのか?これが本当だとすれば、この日本という国はとんでもない世界ということになる。

 奥野さんは政府は日本国民のために働いていない、としている。日本の戦後政治は戦勝国アメリカの指示のもとに進められていて、今もそれは変わらない。毎月、アメリカ大使館員と日本の高級官僚で日米合同委員会が開かれ、その席で日本に対し政策が指示されているというのだ。だから、日本の国益を損なうような種子法、種苗法、水道法の改訂などが進められてる。また農薬の使用基準なども意図的に引き下げられ、健康に著しく悪影響を及ぼすとして世界の多くの国で使用が禁じられてきたラウンドアップが日本では販売が許されている。

 日本の戦後の政界、マスコミはCIAのエージェントで作られてきたとも指摘している。吉田茂のエージェント暗号名はpochi67、正力松太郎の暗号名はpodam。米国に操られ、その意のままに日本は運営されてきた。吉田や正力がCIAのエージェントだったことは2017年にCIA自身が公開し、インターネットで閲覧ができるという。

ほんとかな?しかしこれが本当だとすると、政治もマスコミも何も信じられない世界に自分が住んでいることになる。これを陰謀論というのか???


 

いま日本人のエトスは何か

 小室直樹博士によると特定の共同体の行動様式をエトス(ethos)という。明治以降太平洋戦争前には、天皇制を頂点とし、農村共同体を底辺とするものが日本人のエトスを象っていたと分析する。それが敗戦により天皇が人間宣言をし、昭和30年代からの高度経済成長により、農村が解体され、共同体としてのエトスがなくなり、急性アノミーに陥りそうになる。その受け皿が日本の場合、機能集団である「会社(企業)」となった。営利を求めることを目的とした株式会社が、共同体として機能することになり、終身雇用制に代表されるような「人生のほぼすべての目的が会社の繁栄」というようなサラリーマン人間が生まれたのである。

 しかし平成に入り、小泉構造改革で、派遣社員という働き方が進められ、労働者が2分化され、派遣社員が派遣される企業が属する共同体となることはない。また、農村社会は事実上破壊されているのだから、現在の日本人に企業体以外の共同体は基本的にはない。一部の正社員にとっては依然、会社が所属する共同体ではあり、そのエトスが会社組織の利益追求であるが、派遣社員または社会が2分化してから成人した人間にとっては、所属する共同体がないのである。「転職が当たり前になった」世代(特に都会の就労者)にそれが如実に浮かび上がる。つまり、所属する共同体がなく、従ってエトスがない。小室博士流にいうと「現在の日本は急性アノミー(社会的規範の喪失)に陥っている」のである。

 小室博士によると、西洋社会のエトスはキリスト教に代表される信仰する宗教によって規定される。また中国は、「宗族」という同じ性を持ち共通の祭礼を執り行う集団を縦糸とし、「帮」と呼ばれる人間関係が横糸であるという。日本人のエトスは、戦前戦中は協同労働集団である農村社会と天皇制であり、戦後平成の初めまでは終身雇用制を特徴とする機能集団である「会社」が共同体となった。しかし、いまの日本はその「会社」が共同体たりえなくなってきていて、急性アノミーに陥らんとしているのではないか。

 平成の初めに社会人になったわたしはあと数年で60歳の定年を迎えるものであるが、子どもの世代を見るにつけ、また社会の様子を見るにつけそう思う。その一方で、日本人は共同体を持たない流浪人となりつつあるものの、行動様式を規定している残ったものがある。それが空気(ニューマ、pnyuma)である。自分の判断より前に、周りの空気を読んで周りに合わせた行動を取る。所属する共同体がなくなった半数ほどの人々がニューマで行動する社会がいまの日本ではないか。そして残りの半分は、終身雇用制のまま社会をリタイアした高齢者で、これもまたニューマで動いている。

 となると、構成割合が少ないものの、共同体を持たず空気で動く現役労働世代が、急性アノミーから脱出する社会構造が必要となる。それが出てくるか、それとも社会が衰退の一途を辿るか、いずれか。前者の動きが出てきそうだと、わたしは思う。



2023年10月16日月曜日

「心配するな、全部うまくいく」を読んで

 Youtuberのヒカルさんの著作をKindleで読む。「心配するな、全部うまくいく」。ヒカルさんの座右の銘は「なりたいものになれるのは、なろうとしたものだけ」だそうだ。確かにそうだよな。何か気にかけていると、その情報が入ってくる。例えば、自分が乗っているジムジーをカスタマイズしたい、と思っていると、ランニングしていていも自然とカスタマイズしたジムニーが目に入ってくる。それと同じことだよな、と。今、自分は普段頭の中で何をいつも考えているのだろう?とふと思うと、それは散漫で、いろんな瑣末なことで占められていたな、と。その多くはサラリーマンの仕事で。仕事は上から求められたことをこなそうとしている自分がいる。そして、それ以外では「今日は酒を飲もうかな、それとも飲まないでおこうかな」というアルコールの話(笑笑)。そして「一日一食でいれば体は健康でいられる」というような食の話。そして、ワクチン、コロナ、戦争・・・こういうものが、何か大きな力で襲ってくるのでは、という何とはなしの不安。それを補完補佐するような情報を求めたり。

 自分は小さなアパートを隠れ家として借りたのだが、これは何のためか、ということを完全に忘れていた。そう、物書きになりたい、という一念でこのアパートを借りたんだっけ。。。ヒカルさんは本の中で「夢は公言しろ」ということと、もう一つ「文章を書け」「言葉を制するものが全てを制する」と書いている。本を読んで考えて、自分の思想を作っていく、これが自分のやりたい作業ではなかったか。ヒカルさんという若い人、Youtuberにそういうことを気付かせてもらった。カーネルサンダースがケンタッキーフライドチキンを起業したのも65歳だよね、とヒカルさん。さて、書いていこうと、さう思うたのでした。

#ヒカル #心配するな、全部うまくいく #言葉を制するものが全てを制する